JK−one−

『まだ好きなん?』
私の友達Mが言った。

Mは小学校から仲のいい親友。
恋の相談はMにしか言わなかった

『だって…あんなに優しくされたら嫌いになれん…』
私は相手の優しさに弱かった

恋なんてめったにしないから
良く分からない。

Mが言った。

『A知ってる?Nってさあ…彼女出来る前…Aの事好きやったらしいよ?』

Mから聞いた話…。
心のどこかで
〈嬉しい〉
と言う感情がめばえた。

『嘘やし!』

顔を赤くしながら言った。

『本当やからさあ!だってNの友達に聞いたもん!』

嬉しかった
でも…

『でもさ−今の彼女Tじゃん?他の学校でもキモイって噂たってんのにNまで評判さがるよお』

Nの彼女Tはブラジル人だった。
一番許せないのが
ブリッコ

私がNと喋ったら
すぐ嫉妬するんだ。

まぢうざい…。

しゃべったから何?
いちいちそんな事で嫉妬すんな。
心の中でそう怒鳴った。




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