もう君が居ない世界【超短編】


「…信」





「……………ん」







僕が腰を下ろしている応接室の窓は、冷たいステンレス。





眠ってる君の体温に似てた。







「もう、中原のこと忘れてやれよ」





「……黙ってて」







僕は待つ事なんてしない。





分かってるから。



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