涙星~namidabosi~

なんか、他の女子がアタシを睨んでる・・・

「あっ!そろそろ、入学式です。廊下に並んで体育館に移動しなさい!」

アタシ達は言われるまま廊下に並んで体育館に入った。
パイプ椅子が何百個・・・いや、何千個も綺麗に並べられていた。

アタシはその綺麗に並べられたパイプ椅子のひとつに座った。

しばらくして入学式が始まった。
長々しい校長のはなし。
国歌斉唱。
生徒会長の話。
そして今は聞きなれない桜川高校の校歌。

~赤と白の日本の旗我らはこの日本を守るべく
共に戦い 共に協力して この桜川高校を守ってる
我らは偉大な 桜川高校~

ってよく意味が分からない校歌。
そして校歌終わり、入学式も終わった。

また廊下を並んで教室に戻った。

「あ~校長の話長すぎるよ~」
「だよね!ウチなんて寝てたよ(笑)」
「寝ちゃ駄目でしょ!!」
「紗里奈ってお母さんみたい~」
「アタシはそんなに老けてないし」
「ゴメンゴメン!!」
「まぁいいって!」
「優奈と紗里奈~!」
「あっ凌」
「凌なに??」
「あのさ~メアド教えて!!」
「いいよ~」
アタシはそう言ってスカートのポケットからケータイを取り出した。
それに続いて優奈もケータイを取り出していた。
「優奈のケータイめっちゃ派手!!」
凌が驚いたように優奈に言った
「そ~かな?普通だよ!!」
その様子を見てアタシは笑っていた。
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