私の彼氏君
        ~第7話~

天気予報での降水確率は90%
お昼から雨が降り続くてしょうと、お天気お姉さんが言っていた。

こんな日に傘を持って来ない人はまず、いないだろう
勿論私も折り畳み傘を、しっかりと鞄の中に入れてきてある

だが帰ろうかと思い、お目当ての傘を探す事数分……

あれっ……何処だ?
肝心の折り畳み傘が、なかなか見つからない

「こっちだったかな……?」

もう一つのチャックを開けると、見覚えのある水玉模様の傘が見えた。

「あっ「傘ねぇの?」

「はっ……春風!?」

ようやく傘が見付かったと思ったら、隣からいきなり春風が声をかけきた


「今日の降水確率90%だぜ、傘忘れるとか普通無いだろ?」


どうやら春風は、私が傘を忘れたと思ったらしい
でも傘ならちゃんとある
鞄の中から傘を取り出し、ちゃんと傘が有る事を証明してやろうと思ったら、タイミング悪く春風が喋りだした。


「傘ねぇなら入ってけよ」





【相合い傘】

私は鞄の中の折り畳み傘を、一気に下の方に押し込んだ
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