私の彼氏君
        ~第2話~

仏頂面で生意気な彼の名前は真白秋羅
因みに、高校1年生の年下です

そんな彼が現れたのは、一ヶ月前の木曜日の3時間目の時だった──。


「君もサボリ?」

木曜日の3時間目は英語の授業だから、私はよく図書室でサボっていた

その日もいつも通りに、私のお気に入りの席に座ろうと思っていたのだが………

そこにはもう、知らない男の子が座っていた



「……………」


あれっ?
話し掛けたのに、男の子のからの返答がない



「あっ……………寝てる」

顔を覗いて見れば、寝息をたててながら男の子は眠っていた。


風に揺られて靡く綺麗な黒髪
男の子なのに女の子みたいに長い睫毛

それはとても、キレイな男の子だった



「ねぇ……なに見てんっすか先輩?」



目を開けた瞳は、綺麗に透き通っていて
初めて聞いた彼の声は、すんなりと私の胸に響いていった。






【ドキっとする3秒前】

あぁ──どうしよう
今私………胸うたれました。
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