私の彼氏君
        ~第3話~

期待したって、意味はないのに………
キミの仕草や行動に、私はいつも期待をしてしまう



「ねぇ先輩、俺が此処に来る理由知ってる?」

「…知らない」


真白君が毎週図書室に来る理由なんて、私には分からない
でも私は毎回、期待をしてしまう……



「先輩に逢いに来てるんだけど」

「えっ……?」


そんな事言われたら、期待しちゃうじゃない
勘違いしちゃうじゃない……。



「なっ…何言ってるの真白君
そんな言い方したら、普通勘違いしちゃうよ?」


「いいよ別に
だって、勘違いなんかじゃないし……


俺は先輩が好きだから」



少しずつ、少しずつ顔が赤くなる
胸の鼓動が速くなる



勘違いじゃなかった
私も真白君が、好だったんだ





【勘違い】

「それに授業の単位そっちのけで、先輩に逢いに来てんだから、感謝してよね?」

「うわぁ~生意気!!」
< 17 / 58 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop