私の彼氏君
        ~第7話~

7月7日その日は、織り姫と彦星が一年に一回だけ逢える特別な日



「空曇っちゃったね…………」

空を見上げれば、鈍よりとした雲が夜空を綺麗に覆っていた

これじゃあ、天の川は見えないだろう


「天の川が見れないと、織り姫と彦星は逢えないから………
やっぱり、願い事も叶わないのかな?」

俺の心を読んでいたかのように、先輩は空を見上げながらそう呟いた


「何かお願いしたんっすか?」


「したよ………真白君とずっと一緒に居られますようにって

真白君は、何かお願いしたの?」



願い事なんてしてなかったけど、先輩の願い事は叶って欲しかった。

だから俺も……………





【天の川に願いをこめて】

「とりあえず………晴れますようにっすね」

晴れたら天の川が見えて、先輩の願いもきっと叶うから……
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