私の彼氏君
        ~第8話~

天気は晴れ
心地好いそよ風と共に、私はいつもの通学路を歩いていた

時間にはまだまだ余裕がある
何てったって、今日はいつもより早く目が覚めたのだ

いつもは遅刻ぎりぎりだけど、今日は歩いてたって余裕で学校に着く


「あっ…!真白君だ!!」

今日は運勢は最高かもしれない
だって前方には、見覚えのある鞄を肩に掛けて歩いている、真白君がいるんだもん


「真白君!!!!……真白君ってば!!!!」

何回呼び掛けても、真白君は一向にこっちを向く気配がない


「真白君!!!!真白!!!!
……ッ…あきらぁ~!!!!!!!」

こっちに全然気付かない真白君に、イラっときた私は、気づいたら呼び捨てで真白君の名前を呼んでいた




「あっ……先輩おはよう
っか今、俺の名前呼び捨てで呼びましたよね?」

やっとの事で、私に顔を向けた真白君はにっこりと笑いながら、そう言いました。





【とっさの一言】

「もう一回秋羅って、言って下さいよ」

「イヤッ!!!っか絶対最初から聴こえてたでしょ!?」
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