私の彼氏君
        ~第9話~

2時間目の終了と共に、私は図書室へと足を運ぶ

「今週も一番乗り!!」

よくわからない本ばかり置いてあるこの場所は、滅多に人が近寄らない。
そんな場所に、休み時間中に足を運ぶのは、真白君が来るのを待っていたいから

彼を待つこの数分の時間は何故か好きで、毎週真白君より早く、図書室に訪れてしまう


「早く来ないかなぁ」

真白君のクラスは1階だから、今頃階段を駆け上がっている頃だろう

そんな事を考えるだけで胸が弾む
こんなふうに真白君が来る前に、色々な事を考えるのも、私の楽しみの一つだったりする。

例えば昨日のドラマは見たかなぁとか、先週言ってたテストは、どうだったかなとか……

ほら、君の事を考えるだけで私はこんなにも幸せになれるんだよ





【君より先に】

君を待つ時間にもドキドキしたくて
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