私の彼氏君
        ~第6話~

「特にない」

彼女のその一言に、俺はまた頭を悩ませる事になった。
その理由は、もう直ぐ彼女の誕生日だから
何が欲しいか聞いてみたが、期待していた答えが返って来なかったからである

「っかなんでそんな事聞くの?」

「えっ!?……えっとそれは……あれだから…?」

そう言うと「あれだからって何よ!?」と逆に怒られてしまった。



「男なんだからハッキリする!!」

凛とした声で言う彼女に圧倒され、言いたくはなかったが、理由を話す事にした


「たっ!………誕生日でしょ、もう直ぐ?
だからプレゼントしたくて……」


やっとの思いでそう言えば、彼女は「なんだそんなことか」と、特に気にする様子もない返事が返ってきた


「プレゼントなんていらないよ
だって勇人が側に居てくれるでしょ?」





【欲しいモノは何ですか?】

ただ側に居てくれる事が、私にとっての最高のプレゼントです。
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