私の彼氏君
        ~第6話~

目を開けると、窓から見える空はオレンジ色で、夕日が校庭をキラキラと照らしていた。



「起きた?」

「んっ…………おはよう」


「もう夕方だよ」なんて言われたけど気にしない
だって、友達の頃から変わらないいつものパターンだから



「私さぁ千尋のこういう所好きだよ
寝ちゃっても、起こさないで隣で待っててくれるところ」


それは、友達だった頃から変わらない千尋の優しさ
本人は無意識なんだろうけど、今でも私はそんな千尋の優しい所が大好きだった



「大袈裟じゃねぇ?」

「そんな事ないよ
起きる度に私は、幸せになれるんだから」

そう言うと千尋は、「なんだそりゃ」と言いながら笑った。





【変わらない幸せ】

起きたら一番最初に好きな人が目に映るなんて、一番の幸せだと思わない?
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