私の彼氏君
        ~第9話~

「あのさっ……千尋は私のどこが好き?」

「はっ?」


いきなり言われたその一言に、返す言葉が見つからない

いや好きだよ?
好きな物を最後に食べる事とか可愛いと思うし……
そんなの数えたらきりがない位いっぱいある



「なんで迷うの!?

それとも好きなところ無い……とか?」

「そんな事ねぇよ
じゃあ逆にお前は、俺のどこが好きな訳?」

逆に聞き返したら「えっ!!?」と驚いた声を出した。

「ほら、お前だって直ぐに答えられないだろ?」

「……私より少し長い睫毛とか、少し鈍感なところ……とか

でも千尋よりかは、直ぐに答えが出て来るよ」


うわぁ睫毛とか…知らなかった
っか意外としっかり見られてるんだ
なんかちょっと恥ずいかも……

あれっ?でも鈍感って好きなところか!?


「まぁいいや
俺だってちゃんとあるよ」

「じゃあ何か言ってよ?」





【私のどこが好き?】

「言葉に出来ないくらいにお前の事が好きだよ」
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