私の彼氏君
        ~第9話~

「ねぇ寂しいんだけどぉ」

「何が?」

彼女は読んでる雑誌から目を離さずに聞き返した
あっちょっとムカつく


「だってさっきから、雑誌ばっか読んでさぁ
せっかく二人きりなんだから、もっとイチャイチャしたいじゃん!!」

「……しょがないなぁ」

おっ!今日は素直だ
いつもなら冷たく返されるのに
もうちょっとだけ、我が儘言っても大丈夫かな……?



「寂しいから抱きしめてもいい?」

「うっ!!!?…いっいいよ」



うわぁ~どうしたんだろ
いつものキミじゃないみたい、でもこれはこれで可愛いけど

じゃあせっかくだから、もう少し味わっておこう!!




「ねぇ口が寂しいんだけど」





【寂しい】

「顔真っ赤、何考えてたの?
俺そこの飴が欲しかったんだよ」
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