私の彼氏君
        ~第6話~

手を伸ばしては、また引っ込める

私の手はいつも、空振りばかり



ただ貴方と手を繋ぎたいだけなのに
春風との10cmにも満たないこの距離が邪魔をする


貴方と手を繋ぎだいって思ってるのは、私だけなのかな?

ただ手を繋いで、一緒に帰りたいだけ

私は欲張りだから、凝りもせずにまた手を伸ばす



「えっ…………?」


驚いた

手を伸ばした瞬間に伝わってきた、暖かい手の温もり



貴方と私の手が繋がった





【手と手繋いで】

「ごめん、可愛いかったから意地悪してた今度から手繋いで帰ろう?」
< 9 / 58 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop