シオンの詩
塔
遥か昔に人間によって作られ破棄された地図にない無人の島があった。
深い雲に覆われた島は真昼だというのに深い闇に包まれている。
その島の中央に一際高い塔のような建造物が聳え立つ。
その内部の最上層に五体の人間型の機械が集まっていた。
「リレカテ情報生体工学研究所に配置していた、《イーシュアル》が何者かによって破壊された」
甲冑のような装甲をした五体の中で一番大きな機械が言った。
「《ガーネットプログラム》を託されし者の仕業か?」
背中に五本の槍を背負った機械が驚いたような口調で聞く。
「違うようだ」
「どっかから呼ばれた政府軍の特殊部隊だろ。《イーシュアル》を破壊できる武装を持つ人間では奴等しかいねぇ…」
苛立った声でそう告げた声で言った一つ眼の機械はその眼に赤い鋭い光を放つ。
「違うようだ」
大きな体を持つ機械は上がり下がりもない声で続けた。
「そいつは精神波動銃を使ったらしい」
深い雲に覆われた島は真昼だというのに深い闇に包まれている。
その島の中央に一際高い塔のような建造物が聳え立つ。
その内部の最上層に五体の人間型の機械が集まっていた。
「リレカテ情報生体工学研究所に配置していた、《イーシュアル》が何者かによって破壊された」
甲冑のような装甲をした五体の中で一番大きな機械が言った。
「《ガーネットプログラム》を託されし者の仕業か?」
背中に五本の槍を背負った機械が驚いたような口調で聞く。
「違うようだ」
「どっかから呼ばれた政府軍の特殊部隊だろ。《イーシュアル》を破壊できる武装を持つ人間では奴等しかいねぇ…」
苛立った声でそう告げた声で言った一つ眼の機械はその眼に赤い鋭い光を放つ。
「違うようだ」
大きな体を持つ機械は上がり下がりもない声で続けた。
「そいつは精神波動銃を使ったらしい」