心 を こ め て 。-君に贈るありがとう-
一章

01 プ ロ ロ ー グ 。

「あんたなんか産まなきゃよかった。」


小さいころ母親に言われた一言。まだ7歳の私には意味が分からなかった。


でも意味が分からなくても何が言いたかったかは分かった。


私が7歳のころ、両親は離婚した。私の面倒を父親がみれくれなくて、


私のことでよく喧嘩していた。母は本当は離婚なんてしたくなかったのだろう。


だから私にそういったんだと思う。


それから私は児童保護施設に預けられ、中学卒業後、そこを出た。


そして今は1人暮らしをしている。中学生の頃は彼氏がいたけど、裏切られた。


友達にもね。だからもう誰も信じない。好きにならない。私を愛してくれる人なんて、


そう・・・もうこの世にはいないんだ。
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