内緒の想いを抱きしめて
何が起こったかわからなくて、
先輩の顔が離れたあとも、ぽかんとしていた。
「え?」
先輩は少し笑ってもう一度わたしを抱きしめた。
「俺も好きでした。初めて見たときから。今も好きです。きっとこれからも」
先輩はわたしの口調をまねて言った。
ほんとうに?
うれしい……!
これが夢でありませんように。
涙がとめどなく溢れて、わたしも先輩を抱きしめた。
先輩の肩が目の前にある。
憧れてやまなかった先輩がわたしを抱きしめてる。
幻のようだけど、
これは何ごとにもかえがたい現実。
先輩を好きでよかった。
あきらめないで
めげないで
先輩を想い続けて本当によかった。
「気づいてたよ」
先輩の耳元で、そっと言った。
「わたしも、先輩がわたしのこと好きだって気づいてた」
気づいてたよ。
きっとね。
そうじゃなかったら、きっと先輩のこと諦めてた。
いつもギリギリの線がわたしと先輩の間にひかれていたけど、
わたしたちはそれを越えて想いあってた。
気づいてたよ。
神様、
わたしはとても幸せです。
この学校に来て、先輩に出会えたこと、この巡り合わせ……
運命だって思っています…
先輩
好きです
【end】
先輩の顔が離れたあとも、ぽかんとしていた。
「え?」
先輩は少し笑ってもう一度わたしを抱きしめた。
「俺も好きでした。初めて見たときから。今も好きです。きっとこれからも」
先輩はわたしの口調をまねて言った。
ほんとうに?
うれしい……!
これが夢でありませんように。
涙がとめどなく溢れて、わたしも先輩を抱きしめた。
先輩の肩が目の前にある。
憧れてやまなかった先輩がわたしを抱きしめてる。
幻のようだけど、
これは何ごとにもかえがたい現実。
先輩を好きでよかった。
あきらめないで
めげないで
先輩を想い続けて本当によかった。
「気づいてたよ」
先輩の耳元で、そっと言った。
「わたしも、先輩がわたしのこと好きだって気づいてた」
気づいてたよ。
きっとね。
そうじゃなかったら、きっと先輩のこと諦めてた。
いつもギリギリの線がわたしと先輩の間にひかれていたけど、
わたしたちはそれを越えて想いあってた。
気づいてたよ。
神様、
わたしはとても幸せです。
この学校に来て、先輩に出会えたこと、この巡り合わせ……
運命だって思っています…
先輩
好きです
【end】