内緒の想いを抱きしめて

先輩が保健委員長だと知ってから、わたしは保健室の前を通るたびに中を覗き込んだ。


先輩はいつもそこにいて、昼休みには保健室の先生と話しながらお弁当を食べてる。


放課後には友達と楽しそうにふざけて遊んだりしてる。

わたしはその友達になりたくって、うらやましくて仕方ない。


大抵は仏頂面の彼がごくたまに見せる笑顔はなんて輝かしいんだろう……




先輩とはたまに廊下ですれ違ったりすることがある。

そんなとき、わたしは密かに心の中で祈ってしまう。




頭のどこかでわたしを覚えてくれるといいなぁ……











わたしが
…わたしがそうこうしてる間に、
友達は高校に入って2人目の彼氏とデートの約束をしていた…。


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