トップモデルたちの恋
あたしは事務所のソファーで
じゅんやを待ってた。
いや、待たされた。
「大丈夫、あたし帰れるから」
「だめ!!
あの手紙絶対あのヤンキー
からだから、いま外に
いるかもよ?」
そんな脅しに勝てるわけなく
あたしは待つしかなかった。
それだけ
彼らが怖かったから…
「ねぇ、じゅんや
この番号みあたらない?」
「うーん…しらんけどなぁ
どんだけかかってきとんの?」
「10件以上…」
「はぁ?!」
そう、ずっといえなかった
朝の事件から数十分おきに
同じ番号から
電話が入ってきていたのだ。
「とりあえずはよ帰るぞ」
「そやね」
そうして歩き出したとき
ボコッ
という鈍い音とともに
じゅんやが…
…倒れた。