トップモデルたちの恋

  「俺は嫉妬で狂いそうに

   なった。俺は好きな女

   不自由もなく捕まえて

   たからな」

  このとき彼は悔しそうに

  下を向いた。

  このとき少し彼が

  かわいそうに思えたんだ

  

  しばらくの沈黙…

  あたしは気になってたことを

  彼に聞いた。

  「ひなは?」

  彼は驚いたように顔を上げた

  「ねぇ、ひなは?」

  「わかんねぇ。

   でも俺のだちに捕まってることは

   確かだ」

  あたしは絶句した。

だって…だって彼の友達は

  女たらしだって有名だから。

  そんなあたしの考えに

  気づいたのか声をかけてくれた

  「あいつは前は女で遊んでたけど

   今回はマジで狙ってたよ?」

  そのとき… 


   『ブーブーブーっ』

  彼の携帯のバイブが鳴った


  話し終えた彼の顔は

  曇っていた

  



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