優しい本音で、溶かして。
「なっ…!」

小澤さんって、意外と意地悪?


「ごめんね、お詫びに何か奢ってあげるから」


――え?


「だからさ?アド教えて?」

小澤さんは携帯を取り出した。

あたしも携帯をバックから出した。



アドレスを交換すると、


「じゃあ、そろそろ行くね。メール、するから、奢る話はその時ね…」


小澤さんは笑顔でその場を去った。





「またね」





小澤さんの声が耳に残っていた。




< 13 / 16 >

この作品をシェア

pagetop