優しい本音で、溶かして。
3年前、当時14歳だったあたし。

冬のある日のこと、2つ歳の離れたお姉ちゃんは、家に雅人さんを連れてきた。


『初めまして、萩原雅人です』


優しい笑顔と。端整な顔立ち・・・

あたしは、一瞬のうちにして雅人さんに恋をした。



だけど、無理だと思った。

この恋は、実らない・・・



だって雅人さんは、お姉ちゃん一筋だから。

そんな2人を見ていると、心が凄く痛かったし、辛かった。


告白なんて、出来やしない。

幸せな2人を、わざわざ引き離すような原因を、作りたくはなかったから。



だから、今まで耐えてきた。


そしてそのまま、ずるずる片想いし続けていた。







お姉ちゃんの隣で、幸せそうな顔をしている雅人さんを見れるだけで、よかったと、思っていた。





だけど・・・・








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