優しい本音で、溶かして。
その後、結婚披露宴が行われた。





「乃恵へ・・・


乃恵は、あたしにとって最高の妹です。

今も、これからも・・・ずっとずっと、変わりません。

あたしのかけがえのない、家族です。


乃恵は、妹なのに、本当にしっかり者で、みんなにも頼りにされてて・・・

あたし、そんな乃恵に憧れていました。


あたしは、乃恵のお姉ちゃんなのに・・・全然お姉ちゃんらしくなくて、いつもいつも、乃恵を頼っていました。

だけど乃恵は、そんなあたしを見放すこたはなかったよね。

あたし、嬉しかったよ。

乃恵が、優しくて・・・・・・


これからも、ずっとその優しさを大切にしてください。


最後になりますが、乃恵、これからもよろしくね。

こんな頼りないお姉ちゃんだけど、いつまでもそばにいてね。



あたし、乃恵のことが大好きです。





礼奈より」








お姉ちゃんが涙ながらに読み上げた手紙は、本当に感動した。

こんなにも・・・お姉ちゃんに大切にされてたんだと、実感した。


あたしは、泣きながらお姉ちゃんに抱きつき


「幸せになってね」


と、心を込めて、言った。



こんな姉を持ったあたしは、本当の幸せ者だよ。








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