飴色蝶 *Ⅱ*
聞こえる足音
屈んで履いたはずのブーツを
脱ぐ、庵。
「イオリ
帰らなくていいの?」
「ああ、今日だけは
一緒にいたい
すみれ、今度の抗争が
終われば、必ず
お前を迎えに来る
結婚しよう」
「うん」
庵の愛に包まれながら、私は
このまま何事も無く時が
過ぎて行けばいいのに・・・
そう、強く願うのだった。
「すみれ・・・眠ったか」
庵の片腕に、細い両腕を
絡ませて彼女は眠る。
優しく、菫の額にかかる髪を
払ってあげながら、静かな寝息
をたてて眠る菫を見つめ
庵は想う。
脱ぐ、庵。
「イオリ
帰らなくていいの?」
「ああ、今日だけは
一緒にいたい
すみれ、今度の抗争が
終われば、必ず
お前を迎えに来る
結婚しよう」
「うん」
庵の愛に包まれながら、私は
このまま何事も無く時が
過ぎて行けばいいのに・・・
そう、強く願うのだった。
「すみれ・・・眠ったか」
庵の片腕に、細い両腕を
絡ませて彼女は眠る。
優しく、菫の額にかかる髪を
払ってあげながら、静かな寝息
をたてて眠る菫を見つめ
庵は想う。