飴色蝶 *Ⅱ*
一瞬でも逃げ腰になった
自分自身を奮い立たせる為に
俺は、かっこいい言葉を並べて
菫に、言い放ってはみたものの
・・・本当の俺は
こんなにも弱い。
庵は、もう片方の腕で菫を包み
ゆっくりと瞳を閉じた。
閉じた瞳・・・
睡魔が誘う。
ここは、夢の中なのか
現実なのか?
俺の腕をそっと誰かが動かした
と思った瞬間、唇に触れる
優しい感触・・・菫の唇。
唇は離れ、耳元で囁く。
「イオリ、愛してる」
庵は、目蓋を開けた。
菫は、庵の上に覆いかぶさり
彼を覗き込む。
自分自身を奮い立たせる為に
俺は、かっこいい言葉を並べて
菫に、言い放ってはみたものの
・・・本当の俺は
こんなにも弱い。
庵は、もう片方の腕で菫を包み
ゆっくりと瞳を閉じた。
閉じた瞳・・・
睡魔が誘う。
ここは、夢の中なのか
現実なのか?
俺の腕をそっと誰かが動かした
と思った瞬間、唇に触れる
優しい感触・・・菫の唇。
唇は離れ、耳元で囁く。
「イオリ、愛してる」
庵は、目蓋を開けた。
菫は、庵の上に覆いかぶさり
彼を覗き込む。