飴色蝶 *Ⅱ*
「お前の事を思って奴がする
 こと、それは、きっと
 抗争を止めること・・・
 
 抗争を止める為に
 奴は何をする?」

「イオリ、私のせいで、彼に
 何かあったら、どうしよう」

そう話した後、菫の体が震える

庵は菫を両腕で強く抱きしめる
   
「お前は、何も
 気にしなくていい
 それに、ホソヤは
 この世界で生きる男
 そんなにヤワじゃない
 自分の身ぐらい
 自分で守れるさ」

「うん、そうだね
 大丈夫だよね」

「ああ」

菫は、庵の言葉にほっとする

庵は、新が何を考えているのか
とても気になる。

沈黙が流れる・・・


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