飴色蝶 *Ⅱ*
浴室でシャワーに打たれながら
菫は、今にも、発狂しそうな
自分の姿を見つめた。
そして、その場にしゃがみ込み
両足を抱える。
シャワーの温水は容赦なく
菫の体を濡らし叩きつける。
『必ず、お前を迎えに来る
結婚しよう』
庵の声が、ふと彼女を寂しさ
から救ってくれる。
イオリ・・・早く、迎えに来て
寂しいよ。
電話での菫の声が、元気で
あればある程に、彼女が無理を
している事が分かった庵。
彼は、今すぐ飛んで行って
菫をこの腕に抱きしめて
やれない虚しさに
胸が張り裂けそうだった。
菫には知らされてはいない
かったが、抗争は既に
始まっていた。
菫は、今にも、発狂しそうな
自分の姿を見つめた。
そして、その場にしゃがみ込み
両足を抱える。
シャワーの温水は容赦なく
菫の体を濡らし叩きつける。
『必ず、お前を迎えに来る
結婚しよう』
庵の声が、ふと彼女を寂しさ
から救ってくれる。
イオリ・・・早く、迎えに来て
寂しいよ。
電話での菫の声が、元気で
あればある程に、彼女が無理を
している事が分かった庵。
彼は、今すぐ飛んで行って
菫をこの腕に抱きしめて
やれない虚しさに
胸が張り裂けそうだった。
菫には知らされてはいない
かったが、抗争は既に
始まっていた。