飴色蝶 *Ⅱ*
顔を見合わせて驚く組員の一人
が慌てて、携帯電話を手にした
独断主義の会澤組長に
これ以上何を言っても無駄な事
話し終えた新は、彼の家を
出て行った。
鳴り響く、携帯電話の着信音
組長の怒鳴り声が外まで洩れる
「トモエが、三代目と一緒に
消えた
まさか、トモエを・・・
お前ら、今すぐ三代目の女
を探してここへ連れて来い」
私へと伸びる手
どうか
貴方の手であって欲しい。
扉が開けられ、照明が点いた
ままのトイレ。
ソファーに座る菫は、手に
持っているスティックと箱を
何度も何度も見比べる。
「うそ、本当に本当なの?」
プラスの印に、菫は微笑む。
私の中に芽生えた、小さな命。
菫の部屋の、ドアホーンが鳴る
が慌てて、携帯電話を手にした
独断主義の会澤組長に
これ以上何を言っても無駄な事
話し終えた新は、彼の家を
出て行った。
鳴り響く、携帯電話の着信音
組長の怒鳴り声が外まで洩れる
「トモエが、三代目と一緒に
消えた
まさか、トモエを・・・
お前ら、今すぐ三代目の女
を探してここへ連れて来い」
私へと伸びる手
どうか
貴方の手であって欲しい。
扉が開けられ、照明が点いた
ままのトイレ。
ソファーに座る菫は、手に
持っているスティックと箱を
何度も何度も見比べる。
「うそ、本当に本当なの?」
プラスの印に、菫は微笑む。
私の中に芽生えた、小さな命。
菫の部屋の、ドアホーンが鳴る