飴色蝶 *Ⅱ*
零れる涙
部屋のモニターに映し出された
のは、朱莉の姿だった。
ドアを開けると彼女の甘い香り
が漂い陰気で暗い部屋の空気が
一度に明るくなった。
「私用でこの近くまで来たから
スミレちゃん居るかなぁ~と
思って、お留守じゃなくて
良かった、寄ってみて正解ね
そうだ、おいしいケーキを
買って来たの
一緒に食べましょう」
「はい、ありがとうございます
散らかってますけど、どうぞ
今、お茶を淹れますね
紅茶でいいですか?」
キッチンへ向う菫。
「ええ、ありがとう
イオリからスミレちゃんの事
を頼むって言われているのに
なかなか、ここへ伺うことが
できなくて、ごめんなさいね
それで、どう
ここの生活は慣れた?」
「はい、何とか・・・
ご心配
ありがとうございます」
鞄を置こうとした朱莉は
テーブルの上、妊娠検査薬
の空箱に気がつく。
のは、朱莉の姿だった。
ドアを開けると彼女の甘い香り
が漂い陰気で暗い部屋の空気が
一度に明るくなった。
「私用でこの近くまで来たから
スミレちゃん居るかなぁ~と
思って、お留守じゃなくて
良かった、寄ってみて正解ね
そうだ、おいしいケーキを
買って来たの
一緒に食べましょう」
「はい、ありがとうございます
散らかってますけど、どうぞ
今、お茶を淹れますね
紅茶でいいですか?」
キッチンへ向う菫。
「ええ、ありがとう
イオリからスミレちゃんの事
を頼むって言われているのに
なかなか、ここへ伺うことが
できなくて、ごめんなさいね
それで、どう
ここの生活は慣れた?」
「はい、何とか・・・
ご心配
ありがとうございます」
鞄を置こうとした朱莉は
テーブルの上、妊娠検査薬
の空箱に気がつく。