飴色蝶 *Ⅱ*
「痛いよ」

そして巴の肩を強く押し
彼女は大きなベッドへ
後ろ向きに倒れた。

優しさなど全く感じない程に
乱暴な庵の力、態度に

巴は、少し怖くなる。

ベッドに横たわる巴に
ズボンのベルトを外しながら
  
庵は言う。 

「早く、脱げよ」

巴は一瞬、自分で洋服を脱ぐ事
を躊躇したけれど、庵の言葉に
従い、シャツのボタンを外して
上着を脱ぎ捨てた。

そして、スカートを下ろし
彼女は下着だけの姿になる。

ズボンのボタンを外し
ファスナーに手をかけながら

庵は、冷たい瞳で巴に言う。

「脱げたなら、後ろ向いてよ
 面倒なのは、抜きで
 いいだろう?
 
 お前の望みどおり
 抱いてやるから
 ・・・さあ、楽しもうぜ
 
 楽しんだ後は、約束どおり
 俺を忘れて」
< 142 / 410 >

この作品をシェア

pagetop