飴色蝶 *Ⅱ*
私たちは、ふたりでひとつ。
寂しい想いを胸に、互いに
眠りにつく。
『好きよ、イオリ』
彼女の言葉に目を覚ました庵は
自分の不甲斐なさを責めた。
庵は知らないうちに、大切な
菫よりも、極道の道を選んで
しまっていた事に気づく。
逃れられない宿命だとか
何とかの鎖に、両手、両足を
縛り付けられ、動けない俺は
大切な女、一人守れない。
彼女は、ただ
俺の住む世界を恐怖と
感じてしまっただけ・・・
アイツが安心して眠れる
ように
もっと強く抱きしめて
やればよかった。
毎日でも、傍に居てやれば
よかった。
お前の小さな望みぐらい何でも
叶えてやればよかった。
ごめんな・・・
寂しい想いを胸に、互いに
眠りにつく。
『好きよ、イオリ』
彼女の言葉に目を覚ました庵は
自分の不甲斐なさを責めた。
庵は知らないうちに、大切な
菫よりも、極道の道を選んで
しまっていた事に気づく。
逃れられない宿命だとか
何とかの鎖に、両手、両足を
縛り付けられ、動けない俺は
大切な女、一人守れない。
彼女は、ただ
俺の住む世界を恐怖と
感じてしまっただけ・・・
アイツが安心して眠れる
ように
もっと強く抱きしめて
やればよかった。
毎日でも、傍に居てやれば
よかった。
お前の小さな望みぐらい何でも
叶えてやればよかった。
ごめんな・・・