飴色蝶 *Ⅱ*
巴の心は、深く傷つき
愛する人に捨てられた彼女は
人を信じる事ができなくなり
誰も愛せなくなってしまった。
「アラタ・・・兄さん
ここへ、あなたが来るなんて
あの日以来ね」
「ああ、そうだな
この部屋は、あの日と
何ひとつ変わっていない・・
トモエ、昨日から何も食べて
ないらしいな
そんなに、タカツキ イオリ
奴の事が心配なのか?」
「お父さんから、聞いたのね」
「ああ・・・トモエ
タカツキと、付き合っている
と言う話は嘘だな
アイツには大事な女がいる」
「アラタ、あなたは、何でも
お見通しなのね
ええ、私が、イオリに
付き纏っているだけで
彼とは、何の関係も無い
どんなに、私が望んでも
彼が私に触れる事は無い
どんなに、彼を想っても
彼の心にはあの人しか
・・・住めない」
愛する人に捨てられた彼女は
人を信じる事ができなくなり
誰も愛せなくなってしまった。
「アラタ・・・兄さん
ここへ、あなたが来るなんて
あの日以来ね」
「ああ、そうだな
この部屋は、あの日と
何ひとつ変わっていない・・
トモエ、昨日から何も食べて
ないらしいな
そんなに、タカツキ イオリ
奴の事が心配なのか?」
「お父さんから、聞いたのね」
「ああ・・・トモエ
タカツキと、付き合っている
と言う話は嘘だな
アイツには大事な女がいる」
「アラタ、あなたは、何でも
お見通しなのね
ええ、私が、イオリに
付き纏っているだけで
彼とは、何の関係も無い
どんなに、私が望んでも
彼が私に触れる事は無い
どんなに、彼を想っても
彼の心にはあの人しか
・・・住めない」