飴色蝶 *Ⅱ*
その中を掻き分けて
扉の前に立つ、菫と新。
この、扉の向こうに
イオリがいる。
「カシラ、その女は・・・」
扉を開き、新が菫の手を強く
握り締めて現われた。
「カシラ、困ります
彼女の拘束を解く事は・・」
傷ついた庵の姿を見た、菫は
新と繋ぐ手を解き、彼の傍へ
駆け寄る。
そして、両手を縛られた庵に
必死に抱きついた。
「イオリ、イオリ
逢いに来ないでって
言ったのに
どうして来たりしたの・・
無事で良かった」
「無事で良かった」
相手を想う気持ちが、言葉に
なり、二人の声は重なる。
扉の前に立つ、菫と新。
この、扉の向こうに
イオリがいる。
「カシラ、その女は・・・」
扉を開き、新が菫の手を強く
握り締めて現われた。
「カシラ、困ります
彼女の拘束を解く事は・・」
傷ついた庵の姿を見た、菫は
新と繋ぐ手を解き、彼の傍へ
駆け寄る。
そして、両手を縛られた庵に
必死に抱きついた。
「イオリ、イオリ
逢いに来ないでって
言ったのに
どうして来たりしたの・・
無事で良かった」
「無事で良かった」
相手を想う気持ちが、言葉に
なり、二人の声は重なる。