飴色蝶 *Ⅱ*
「親父」
「アラタ、動くな
気が散って、お前まで撃つぞ
・・・・・・
さあ、お嬢さん
ゆっくりと彼から離れなさい
じゃないと、君の体も銃弾を
浴びることになる」
菫は、後ろを振り返らずに
震える両手で、精一杯に
庵を抱きしめ
彼から離れることは無い。
「すみれ、俺から離れるんだ」
「いや」
菫は、首を左右に何度も振り
決して、庵を抱きしめた手を
解かない。
庵の口調が、激しくなる。
「すみれ、早くしろ」
菫は、必死に庵に抱きつき
離れずに耳元で囁く。
「イオリ
もう、二度と
離れないと誓うから
貴方の傍に居させて」
私は、もう一度、貴方に誓う。
「アラタ、動くな
気が散って、お前まで撃つぞ
・・・・・・
さあ、お嬢さん
ゆっくりと彼から離れなさい
じゃないと、君の体も銃弾を
浴びることになる」
菫は、後ろを振り返らずに
震える両手で、精一杯に
庵を抱きしめ
彼から離れることは無い。
「すみれ、俺から離れるんだ」
「いや」
菫は、首を左右に何度も振り
決して、庵を抱きしめた手を
解かない。
庵の口調が、激しくなる。
「すみれ、早くしろ」
菫は、必死に庵に抱きつき
離れずに耳元で囁く。
「イオリ
もう、二度と
離れないと誓うから
貴方の傍に居させて」
私は、もう一度、貴方に誓う。