飴色蝶 *Ⅱ*
車窓には、見慣れない風景
が広がる。
「シュリさん、ここは・・?」
駐車場に車を停めた朱莉は
後ろに置いていた上着を取り
菫に渡した。
「この近くに、昔住んでいた
別宅があるの
狭いところだけれど
落ち着くまでは、そこで
生活しましょう
雨の中を、少し歩かなくちゃ
いけないから、それを着て
フードを、ちゃんと
かぶってね」
「いえっ、それだと
シュリさんが濡れてしまう
貴方が使ってください」
受け取った上着を朱莉に返そう
とした菫に彼女は言う。
「ほら、雨に濡れるといけない
から私の言うとおりにして」
「ありがとう」
雨が降る中を
二人は足早に歩く。
が広がる。
「シュリさん、ここは・・?」
駐車場に車を停めた朱莉は
後ろに置いていた上着を取り
菫に渡した。
「この近くに、昔住んでいた
別宅があるの
狭いところだけれど
落ち着くまでは、そこで
生活しましょう
雨の中を、少し歩かなくちゃ
いけないから、それを着て
フードを、ちゃんと
かぶってね」
「いえっ、それだと
シュリさんが濡れてしまう
貴方が使ってください」
受け取った上着を朱莉に返そう
とした菫に彼女は言う。
「ほら、雨に濡れるといけない
から私の言うとおりにして」
「ありがとう」
雨が降る中を
二人は足早に歩く。