飴色蝶 *Ⅱ*
そして、今まさに息絶えようと
している父親へと、ゆっくりと
歩み寄る。
現場に居合わせた、武器を
持たない会澤組の構成員達は
ただ目の前で繰り広げられる
光景を、見つめることしか
できなかった。
「ごめん、父さん・・・
わたしは、やっぱり
あなたを許せなかった」
「アラタ、これでいいんだ
これで・・・」
それだけ言い残して会澤は
静かに目蓋を閉じた。
もう、二度と開く事は無い。
新の瞳から、一粒の涙が流れ
頬を伝う。
憎んでいたはずなのに・・・
どうして、こんなにも
悲しいのだろう?
自分が仕出かしてしまった事
の重大さに、新は震えた。
している父親へと、ゆっくりと
歩み寄る。
現場に居合わせた、武器を
持たない会澤組の構成員達は
ただ目の前で繰り広げられる
光景を、見つめることしか
できなかった。
「ごめん、父さん・・・
わたしは、やっぱり
あなたを許せなかった」
「アラタ、これでいいんだ
これで・・・」
それだけ言い残して会澤は
静かに目蓋を閉じた。
もう、二度と開く事は無い。
新の瞳から、一粒の涙が流れ
頬を伝う。
憎んでいたはずなのに・・・
どうして、こんなにも
悲しいのだろう?
自分が仕出かしてしまった事
の重大さに、新は震えた。