飴色蝶 *Ⅱ*
菫は、抱きしめる庵の腕を
潜り抜けベッドから起き上がり
脱いだシャツを拾い身に纏った
「すみれ?」
「風邪引くといけないから
上だけ着るね
・・・・・・
彼女、とっても綺麗な人
だった
貴方が惹かれるのも分かる」
ベッドに腰をかけ、シャツの
ボタンを留める菫と、向き合う
ように座った庵は、真っ直ぐに
彼女を見つめ真実を語りだす。
「あの日、俺は
彼女を抱く為に
あの場所へ行った」
庵の言葉が
菫の心に突き刺さる。
『彼女を抱く為』
私は、彼が話す言葉の中に答え
をみつけた。
・・・貴方の声を
聞いていたくない。
潜り抜けベッドから起き上がり
脱いだシャツを拾い身に纏った
「すみれ?」
「風邪引くといけないから
上だけ着るね
・・・・・・
彼女、とっても綺麗な人
だった
貴方が惹かれるのも分かる」
ベッドに腰をかけ、シャツの
ボタンを留める菫と、向き合う
ように座った庵は、真っ直ぐに
彼女を見つめ真実を語りだす。
「あの日、俺は
彼女を抱く為に
あの場所へ行った」
庵の言葉が
菫の心に突き刺さる。
『彼女を抱く為』
私は、彼が話す言葉の中に答え
をみつけた。
・・・貴方の声を
聞いていたくない。