飴色蝶 *Ⅱ*
秘密
思いの限り
愛しているのに・・・
なぜ貴方は、私の父を殺した。
先に暴力を振るい、貴方に
銃を発砲したのは父である
会澤だ。
貴方が自分の身を守る為に
銃を向けた事も、ちゃんと
理解している。
だけど・・・
どうして・・・
庵が、会澤を銃殺した事実を
知った日からもう六年が経つ
というのに、巴の心はずっと
そこに囚われたまま
来る日も来る日も
嘆き悲しんでいた。
庵を憎む事ができれば
どんなに楽だろう。
私は、憎むべき相手を愛さず
にはいられない。
父を殺めた貴方の事を
今も思い続けている、私は
何て親不孝なのだろう。
そんな自分が
嫌で嫌で堪らない。
なぜ貴方は、私の父を殺した。
先に暴力を振るい、貴方に
銃を発砲したのは父である
会澤だ。
貴方が自分の身を守る為に
銃を向けた事も、ちゃんと
理解している。
だけど・・・
どうして・・・
庵が、会澤を銃殺した事実を
知った日からもう六年が経つ
というのに、巴の心はずっと
そこに囚われたまま
来る日も来る日も
嘆き悲しんでいた。
庵を憎む事ができれば
どんなに楽だろう。
私は、憎むべき相手を愛さず
にはいられない。
父を殺めた貴方の事を
今も思い続けている、私は
何て親不孝なのだろう。
そんな自分が
嫌で嫌で堪らない。