飴色蝶 *Ⅱ*
秘密
静かな空間・・・
係官が立ち会いの元
正二は話し出す。
「お前が出所してから話す
つもりでいたが
私も、もう歳だ・・・
人様の前で話すような内容
ではない為、手紙をと考え
筆を取ったが
やはり、私の口からお前に
伝えておきたい」
正二は、重い口を開いた。
庵は息を呑み、その話を
黙って聞く。
「お前は、兄貴の子供ではない
お前は、俺とサオリ・・・
お前の母親との間にできた
子供だ
俺は身篭っていたサオリより
も、生まれて来るイオリ
お前よりも極道の道を選んだ
アニキは、俺に捨てられた
サオリを愛し、極道をやめて
お前の父親になった」
庵は、亡くなった会澤の言葉を
思い出していた。
『禁断の愛によって産まれた』
係官が立ち会いの元
正二は話し出す。
「お前が出所してから話す
つもりでいたが
私も、もう歳だ・・・
人様の前で話すような内容
ではない為、手紙をと考え
筆を取ったが
やはり、私の口からお前に
伝えておきたい」
正二は、重い口を開いた。
庵は息を呑み、その話を
黙って聞く。
「お前は、兄貴の子供ではない
お前は、俺とサオリ・・・
お前の母親との間にできた
子供だ
俺は身篭っていたサオリより
も、生まれて来るイオリ
お前よりも極道の道を選んだ
アニキは、俺に捨てられた
サオリを愛し、極道をやめて
お前の父親になった」
庵は、亡くなった会澤の言葉を
思い出していた。
『禁断の愛によって産まれた』