飴色蝶 *Ⅱ*
腕を組み並んで歩く、菫と
庵の後姿を見つめる雪乃は
サッと浬の手を取った。

「カイリ、駅前のスーパー
 まで行こうよ
 
 おいしいアイス
 買ってあげる」

「やった~」

喜ぶ浬の姿を見つめる、菫と庵

「ユキ、いいの?」

「カイリの事は、私に任せて
 スミレは、イオリさんと
 大切な話があるでしょう
 一時間程経ったら、ちゃんと
 連れて帰るから
 心配しないで・・・」

「ありがとう」

「ユキさん、すみません」

庵は、雪乃に頭を下げた。

帰宅した二人は、ソファー
に座る。

二人だけの

静かな時間が流れる。
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