飴色蝶 *Ⅱ*
そんなある日、庵の元気な姿を
一目見ようと、正二と朱莉が
現われた。
開くドア、庵に会う事への
戸惑いからか、朱莉の足は
靴を履いたまま、玄関先で
一歩も動けなくなる。
そんな朱莉の腰元に、そっと
手を当てる正二、その大きな手
から感じる、愛する人の温もり
朱莉は気づく、自分が愛して
いるのは正二
庵に会っても、その思いは
変わらない。
「お父さん、シュリさん
散らかってますけど
どうぞ」
菫は、朱莉に微笑みかけた。
「さあ、チナツ
お邪魔しようか?」
「ええ、お邪魔します
・・・・・・
スミレちゃんごめんなさいね
この人ったら、今朝になって
急に、イオリに会いに行くと
言い出して、私が止めるのも
聞かなくて・・・
スミレちゃん、もしかして
仕事休んだ?」
一目見ようと、正二と朱莉が
現われた。
開くドア、庵に会う事への
戸惑いからか、朱莉の足は
靴を履いたまま、玄関先で
一歩も動けなくなる。
そんな朱莉の腰元に、そっと
手を当てる正二、その大きな手
から感じる、愛する人の温もり
朱莉は気づく、自分が愛して
いるのは正二
庵に会っても、その思いは
変わらない。
「お父さん、シュリさん
散らかってますけど
どうぞ」
菫は、朱莉に微笑みかけた。
「さあ、チナツ
お邪魔しようか?」
「ええ、お邪魔します
・・・・・・
スミレちゃんごめんなさいね
この人ったら、今朝になって
急に、イオリに会いに行くと
言い出して、私が止めるのも
聞かなくて・・・
スミレちゃん、もしかして
仕事休んだ?」