飴色蝶 *Ⅱ*
そして、優しく、そっと優しく
菫を抱き寄せる。
「カイリが居るのに、こんな事
思うのは、母親失格かも
しれない、だけど
どんなに不幸になっても
貴方の傍にいたいよ」
貴方の傍にいたい・・・
同じ時を刻みたい・・・
庵は無我夢中で菫を抱きしめた
この体が
貴方のものなのか
私のものなのか
分からなくなるほどに強く
抱きしめて。
「もっと、つよく
・・・抱きしめて」
庵の両腕が、華奢な菫の体を
包み、ぎゅっと締め付けて抱く
菫の涙が、庵のシャツに
滲み込んで行く。
菫、あなたを泣かせたくない。
「俺の傍にいろ」
菫は、黙ったまま頷いた。
菫を抱き寄せる。
「カイリが居るのに、こんな事
思うのは、母親失格かも
しれない、だけど
どんなに不幸になっても
貴方の傍にいたいよ」
貴方の傍にいたい・・・
同じ時を刻みたい・・・
庵は無我夢中で菫を抱きしめた
この体が
貴方のものなのか
私のものなのか
分からなくなるほどに強く
抱きしめて。
「もっと、つよく
・・・抱きしめて」
庵の両腕が、華奢な菫の体を
包み、ぎゅっと締め付けて抱く
菫の涙が、庵のシャツに
滲み込んで行く。
菫、あなたを泣かせたくない。
「俺の傍にいろ」
菫は、黙ったまま頷いた。