飴色蝶 *Ⅱ*
一度、目を逸らしてしまった
私は、貴方を見つめる事が
できない。
逸らした菫の顔を、覗き込む庵
その瞳に吸い込まれていく。
狂おしいまでに、男の色香が
漂う貴方。
貴方の声、聞こえた・・・
「お前の全てを
俺にくれないか」
庵の頬に手を翳し、菫は告げる
「貴方にあげられるもの
私は、何も持ってない
だって・・・
私の全ては、もうとっくに
貴方のものだから」
庵は、菫を抱き寄せ耳元で囁く
「ありがとう」
庵の背中に触れる菫の手
絡まる細い腕。
「お前だけを愛している」
その言葉に、私の体は痺れる。
私は、貴方を見つめる事が
できない。
逸らした菫の顔を、覗き込む庵
その瞳に吸い込まれていく。
狂おしいまでに、男の色香が
漂う貴方。
貴方の声、聞こえた・・・
「お前の全てを
俺にくれないか」
庵の頬に手を翳し、菫は告げる
「貴方にあげられるもの
私は、何も持ってない
だって・・・
私の全ては、もうとっくに
貴方のものだから」
庵は、菫を抱き寄せ耳元で囁く
「ありがとう」
庵の背中に触れる菫の手
絡まる細い腕。
「お前だけを愛している」
その言葉に、私の体は痺れる。