飴色蝶 *Ⅱ*
「ごめんなさい
ごめんなさい、イオリ
あなたを、憎むことが
できたら、どんなに・・・」
庵は巴を、その腕に抱きしめる
「もう、謝るな」
巴の背に触れる左手、薬指には
指輪が輝く。
その指輪に触れる右手、庵は
巴から離れた。
「トモエ、やっぱり
ここにいたのか?
勝手に家を抜け出して
困った奴だ
絵の具は買えたのか?
・・・・・・イオリ」
行き先を伝えずに外出した巴を
心配して彼女の行きそうな場所
を探して、ここに辿り着いた
新の姿が、そこに合った。
庵の姿に、驚きを隠せない新。
「仮釈放された事は知っていた
が、こんな場所で、お前に
会うとは・・・
仕事の帰りか?」
作業着姿の庵を見つめる、新。
「ああ、息子に頼まれた物を
買いに来たんだが
こんな汚れた格好
・・・出直すよ」
ごめんなさい、イオリ
あなたを、憎むことが
できたら、どんなに・・・」
庵は巴を、その腕に抱きしめる
「もう、謝るな」
巴の背に触れる左手、薬指には
指輪が輝く。
その指輪に触れる右手、庵は
巴から離れた。
「トモエ、やっぱり
ここにいたのか?
勝手に家を抜け出して
困った奴だ
絵の具は買えたのか?
・・・・・・イオリ」
行き先を伝えずに外出した巴を
心配して彼女の行きそうな場所
を探して、ここに辿り着いた
新の姿が、そこに合った。
庵の姿に、驚きを隠せない新。
「仮釈放された事は知っていた
が、こんな場所で、お前に
会うとは・・・
仕事の帰りか?」
作業着姿の庵を見つめる、新。
「ああ、息子に頼まれた物を
買いに来たんだが
こんな汚れた格好
・・・出直すよ」