飴色蝶 *Ⅱ*
そんな二人に、庵は言う。
「毎晩、空しかったよ
そんな気分を紛らわせる為
に浴びるほど、酒を飲んで
この窓の外に広がる
賑やかな町並みを見ては
その輝きの中に、この身を
投げたくなった
・・・・・・
何て、嘘、俺が言ったら
冗談にならないか」
窓の外を見つめる庵に
幹生は言う。
「お前は、もう一人じゃない
ほらっ、片付けようぜ」
「ああ」
時間を忘れて、片付けに
没頭している三人。
すると、作業をする手を
止めさせるかのように
ドアホーンの音が部屋中に
鳴り響いた。
「イオリ、俺達の他に
誰か呼んだの?」
「いや・・・」
何度も鳴る呼び出し音
ドアを叩く音。
「毎晩、空しかったよ
そんな気分を紛らわせる為
に浴びるほど、酒を飲んで
この窓の外に広がる
賑やかな町並みを見ては
その輝きの中に、この身を
投げたくなった
・・・・・・
何て、嘘、俺が言ったら
冗談にならないか」
窓の外を見つめる庵に
幹生は言う。
「お前は、もう一人じゃない
ほらっ、片付けようぜ」
「ああ」
時間を忘れて、片付けに
没頭している三人。
すると、作業をする手を
止めさせるかのように
ドアホーンの音が部屋中に
鳴り響いた。
「イオリ、俺達の他に
誰か呼んだの?」
「いや・・・」
何度も鳴る呼び出し音
ドアを叩く音。