飴色蝶 *Ⅱ*
そう、初めて
貴方と結ばれた場所
もう、二度と足を踏み入れる
事はできない
その部屋を・・・
最後に見ておきたいと思う
私がいた。
最後に・・・
エレベーターを降りた私の瞳
に庵の姿が映る。
隣に居るのは、幹生さん・・
「カナメさんなの?」
私は、一歩ずつ、庵の傍へと
近寄る。
彼の声が聞こえた。
「カナメ、俺が行く」
「親父、それだけは、駄目です
貴方は、仮釈放の身
また、刑務所に・・・」
庵の瞳に、菫の姿が映る。
貴方と結ばれた場所
もう、二度と足を踏み入れる
事はできない
その部屋を・・・
最後に見ておきたいと思う
私がいた。
最後に・・・
エレベーターを降りた私の瞳
に庵の姿が映る。
隣に居るのは、幹生さん・・
「カナメさんなの?」
私は、一歩ずつ、庵の傍へと
近寄る。
彼の声が聞こえた。
「カナメ、俺が行く」
「親父、それだけは、駄目です
貴方は、仮釈放の身
また、刑務所に・・・」
庵の瞳に、菫の姿が映る。