飴色蝶 *Ⅱ*
菫の言葉に、庵の心は凍りつく
菫に触れる事なく、庵は
その手を下ろした。
「貴方がどこへ行くのか
私には分からない
それは、とても重要な出来事
なのかもしれない
だけど・・行かないでほしい
イオリ、お願い
一緒に帰ろう」
菫の不安な表情を見つめる
庵の胸は張り裂けそうに傷む。
要は、深い声で言う。
「親父、貴方は極道をやめた
人間、例え、この一件に
貴方が関わっていたとしても
堅気の貴方と、行動を
共にする訳にはいかない
貴方には、守るべき人がいる
それを間違えてはいけない」
要は庵の傍へ近寄り
耳元で言う
「後の事は俺に任せてください
ホソヤを見殺しにはしない
・・・・・・行くぞ」
要は、若衆と共に走り去る。
菫に触れる事なく、庵は
その手を下ろした。
「貴方がどこへ行くのか
私には分からない
それは、とても重要な出来事
なのかもしれない
だけど・・行かないでほしい
イオリ、お願い
一緒に帰ろう」
菫の不安な表情を見つめる
庵の胸は張り裂けそうに傷む。
要は、深い声で言う。
「親父、貴方は極道をやめた
人間、例え、この一件に
貴方が関わっていたとしても
堅気の貴方と、行動を
共にする訳にはいかない
貴方には、守るべき人がいる
それを間違えてはいけない」
要は庵の傍へ近寄り
耳元で言う
「後の事は俺に任せてください
ホソヤを見殺しにはしない
・・・・・・行くぞ」
要は、若衆と共に走り去る。