飴色蝶 *Ⅱ*
要は、真実を話すべきか
悩みながら、庵を見つめた
庵は小さく一度だけ
首を横に振るのだった。
「真実、真実と、お前は何度も
口に出して言うが俺が会澤を
殺したという真実以外に
何がある
お前らも、組を絶縁された奴
が言う、おかしな話を真に
受けて、親を蔑ろにして
どうする?
親に歯向かうような事
しやがって、それでも極道の
端くれか
ほんの少し考えてみろ
どちらの意見が正しいかぐら
い、すぐに分かる事だろう
アラタよくもまあ、こんなに
大勢の情けない連中の上に
立っていられるな、本当
お前は、憐れな奴だ」
庵の言葉に、会澤組の組員達の
顔色が変わる。
「カナメ、今の会澤組など
高月組の敵ではない」
ざわめき出す組員達、その矛先
が男へと向けられる。
「俺の話は嘘などではない
なあ、お前、そうだろう」
「はい、私は確かに・・・」
悩みながら、庵を見つめた
庵は小さく一度だけ
首を横に振るのだった。
「真実、真実と、お前は何度も
口に出して言うが俺が会澤を
殺したという真実以外に
何がある
お前らも、組を絶縁された奴
が言う、おかしな話を真に
受けて、親を蔑ろにして
どうする?
親に歯向かうような事
しやがって、それでも極道の
端くれか
ほんの少し考えてみろ
どちらの意見が正しいかぐら
い、すぐに分かる事だろう
アラタよくもまあ、こんなに
大勢の情けない連中の上に
立っていられるな、本当
お前は、憐れな奴だ」
庵の言葉に、会澤組の組員達の
顔色が変わる。
「カナメ、今の会澤組など
高月組の敵ではない」
ざわめき出す組員達、その矛先
が男へと向けられる。
「俺の話は嘘などではない
なあ、お前、そうだろう」
「はい、私は確かに・・・」