飴色蝶 *Ⅱ*
今回の件が表沙汰になれば
庵はまた、刑務所に戻る事
になるだろう。

刑期の残りは、一年九ヶ月・・

もし、また逢えなくなっても
大丈夫だよ。

私が、ずっと貴方を

待っていてあげる。

・・・・・・・・・・

あなたを憎むこと

私にはできない・・・

庵にどんなに冷たい態度を
取られても
 
どんなに、酷い言葉を
投げかけられても
 
巴は、庵を好きな気持ちを
抑えられないでいた。

『お前の綺麗な肌を
 赤く染めることは無い』

庵の言葉のおかげで、あれ以来
巴は、自分を傷つける行為は
しなくなった。

だけど、庵に逢いたい想いは
募るばかり・・・
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