飴色蝶 *Ⅱ*
貴方は、とても卑怯な人。
ボロボロに傷ついた私に
口づけを交わす。
貴方は、とっても酷い人。
嫌がらずに、彼のキスを
受け入れた私は
もっと、もっと、酷い・・・
私は、大切な人を傷つけた。
そして、また誰かを傷つける。
私は彼の腕の中、冷たい言葉
を吐く。
「私は、貴方を愛していない」
「それでもいい」
「私はもう、誰も愛せない」
「それでもいい」
新の唇が、もう一度、菫に
触れようとした、その時
小さな声で、菫は呟いた。
「彼を・・・
イオリを忘れられない」
菫を抱きしめる新の手が放れた
「ごめんなさい」
ボロボロに傷ついた私に
口づけを交わす。
貴方は、とっても酷い人。
嫌がらずに、彼のキスを
受け入れた私は
もっと、もっと、酷い・・・
私は、大切な人を傷つけた。
そして、また誰かを傷つける。
私は彼の腕の中、冷たい言葉
を吐く。
「私は、貴方を愛していない」
「それでもいい」
「私はもう、誰も愛せない」
「それでもいい」
新の唇が、もう一度、菫に
触れようとした、その時
小さな声で、菫は呟いた。
「彼を・・・
イオリを忘れられない」
菫を抱きしめる新の手が放れた
「ごめんなさい」